Exterior design
迷い込んだこの扉の向こうで思わぬ幸運に出会えるここは
フィクションの世界の入り口。
デザインのテーマは日常から非日常への架け橋。
ヨーロッパで見た古い街並みが、昔からそこにあったかのような佇まい、古き良き安心感と前にある公園との一体感が欲しくて、普段は某アミューズメントパークの美術制作などを手掛けてらっしゃるチームの方々とリアリティーを追求していきました。
日本ではまず見られない、アンティークロイヤルブルーで仕上げたエントランスのドアは、お店の圧倒的シンボルです。ドアの前に立って手をかけた瞬間、何かが起きそうな胸が高鳴るワンダーランドへの入り口がそこにあります。またアイアンや壁などには隠れアイコンが潜んでいます。探してみてください。
Interior Coordinate
中へ入るとそこは洞窟の中。
不思議の国のアリスのように、まるで別の世界に迷い込んだようなファンタジーな空間を
デザインしました。
室内にぶら下がる古ぼけたブランコ
変な形の丸いカウンター
古びた店内に突然現れるピカピカのショーケース
忙しい日常の中で、
非日常の空間に身をおいたそのひととき、
時間を忘れて心の豊かなライフスタイルを取り戻すきっかけになりますように。
ここに滞在する間は、非日常の世界から目が覚めることのないよう、家具、照明、食器やグラス、
小物、スタッフのユニフォームに至るまで、全てにおいて世界観を統一したコーディネイトにしました。
Showcase
畑の恵みをなるべく自然に近い形で届けたい。
ショーケースは、古びた洞窟の中で唯一美しく輝く宝箱のような存在。
大切に守られている美しい料理からは生命力を感じます。
青々とした芝生や切り株、洞窟の向こう側に広がる森をイメージしました。
Graphic design
Logo type
ボックスの中にギュッと詰まったデリを連想させるフォルム。ポップな印象になりがちなデザインの中に
テーマである「古き良き」のイメージをカリグラフィーで表現しています。
Shopping bag
昔ながらのヨーロッパのマルシェやデリカテッセンのように、未晒の紙にブルーをのせ、褪せたような風合いに。材質もサスティナブルに土に還るナチュラルな天然素材。
ロゴはあえて見切れる位置に配置し、アシンメトリーでオリジナルのブルーカラーが印象的。
歩く看板となるようデザインしました。
Leaflet
一冊の古びた絵本のような表紙、それをめくるとブルーのアンティークドア、その先には…。
洞窟の向こう側につながるワンダーランドの入り口を連想させるような、日常と非日常のファンタジックな世界観をイメージしています。
実際に店内で使用している照明や壁などをコラージュ素材としてデザインしました。